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Fake it

第6章 Blue love

【智side】

翔君は、いつもグループのことを考えてくれて。
オイラにも優しい。

バラエティの現場とかで、とっさの言葉に詰まってしまうオイラを、いつもフォローしてくれて。

オイラが思ってても上手く言えないことを、読取って代わりに言ってくれて。

本当は一番年上のオイラがみんなを引っ張って行かなきゃいけないのに。
昔からオイラは、どうしても何て言っていいかわかんないことが多くてさ。

オイラが黙ってしまうと、翔君がいつも、他のメンバーに意見を聞く形にしてくれたから、やがて、みんなで話し合って決める、ってARASHIのスタイルが出来上がった。

お互いを尊重すること。
責任を分かち合うこと。
誰かのせいにしないこと。

そういう不文律?暗黙のルール?
が出来上がったのは、5人ともが誠実に、関係者に迷惑をかけないようにすることを大事にしてきた結果なんだけど。

多分、翔君がいつも気にしてくれてたからだ。

オイラ一人に責任がかからないように。

「しょおくんは、なんでオイラに優しいのかなぁ…」

寝室の白い壁に浮かび上がる、カーテンの影を眺めながら一人で言ってみる。

ベッドの中でも、いつも翔君は、本当に優しい。





翔君とするようになって、どれくらい経ってからかな。

最中に、本当に 気 持 ち 良 く て、自分がわからなくなることが多くなった。

オイラ、受け身の 行 為 は 翔君しか知らない。
って言うか、本当は、男 は 翔君しか知らない。

慣れてる振りで 身 体 を いじりあってたけど、ウチの事務所でそんなことをみんながしてる、ってのは当然、嘘だ。

悪いけど、オイラだって、必要な時に嘘をつくぐらいのことは出来る。

だけど本当にやっちゃったのは翔君だけ。

嘘から始まって後に引けなくなった 行 為 は、繋 が っ て みたらビックリするほど苦 痛 で。

お互いのモノを 刺 激 して 出 し て た だけの時は、すごく 気 持 ち 良 か っ た のに。
本 番 をやってみたら物凄くしんどかった(笑)。








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