Fake it
第10章 LOVE
【翔side】
夜になって。
仕事が終わってから、俺のマンションまで智君が一緒に来てくれて。
長い付き合いだけど、この人が俺の部屋へ来てくれるのは初めてだった。
「そんなに汚くないと思うけど
どうぞ、入って」
言い置いて、ジャケットを脱ぎながら廊下を進む。
リビングへのドアを開けたところで、後ろからついて来てると思った智君の気配がないことに気づいた。
振り返ると、智君は玄関でまだ止まってる。
「智君?」
声をかけても、入って来ない。
俺はソファーの上にジャケットを放り投げて、また玄関まで引き返す。
智君は緊張した顔で、俯いて立ってた。
「どうしたの?
何か困ってる?」
言いながら、つい触れたくなって、丸い頬を指で撫でた。
智君は黙って小さく頷く。
唇にちょっと力が入ってて、俯く顔が可愛い。
「やっぱりオイラ、今日は帰る」
「えっ!ごめんなさい?
どゆこと?」
ビックリして、両手で頬を持ち上げ、上を向かせた。
今日は、今まで話せなかった分、ゆっくり話そうね、って言ったじゃん。
智君は、目を合わせるのを避けるみたいに無理に目蓋を伏せてた。
長い付き合いで初めて俺んちに来てくれたのに、上がらないの?
黙って答えを待ってたら、智君が俺から目を反らして口を開く。
「だって、は」
「は?」
俺は今日一日ずっと、貴方に触れたいのを堪えてたんだよ。
やっと二人きりになれたのに。
思わず キ ス をすると、ちゅっ、ってSEみたいな音がした。
「恥ずかしい…」
ちゅっ。
「きんちょ」
ちゅっ。
「緊張するもん」
「ふはっ(笑)」
なんだ(笑)。
ホッとして思わず笑ってしまう。
今まで散々恥ずかしいことをしてきてるのに、この人は。
可愛くて仕方がないから、舌 を 入れた。
夜になって。
仕事が終わってから、俺のマンションまで智君が一緒に来てくれて。
長い付き合いだけど、この人が俺の部屋へ来てくれるのは初めてだった。
「そんなに汚くないと思うけど
どうぞ、入って」
言い置いて、ジャケットを脱ぎながら廊下を進む。
リビングへのドアを開けたところで、後ろからついて来てると思った智君の気配がないことに気づいた。
振り返ると、智君は玄関でまだ止まってる。
「智君?」
声をかけても、入って来ない。
俺はソファーの上にジャケットを放り投げて、また玄関まで引き返す。
智君は緊張した顔で、俯いて立ってた。
「どうしたの?
何か困ってる?」
言いながら、つい触れたくなって、丸い頬を指で撫でた。
智君は黙って小さく頷く。
唇にちょっと力が入ってて、俯く顔が可愛い。
「やっぱりオイラ、今日は帰る」
「えっ!ごめんなさい?
どゆこと?」
ビックリして、両手で頬を持ち上げ、上を向かせた。
今日は、今まで話せなかった分、ゆっくり話そうね、って言ったじゃん。
智君は、目を合わせるのを避けるみたいに無理に目蓋を伏せてた。
長い付き合いで初めて俺んちに来てくれたのに、上がらないの?
黙って答えを待ってたら、智君が俺から目を反らして口を開く。
「だって、は」
「は?」
俺は今日一日ずっと、貴方に触れたいのを堪えてたんだよ。
やっと二人きりになれたのに。
思わず キ ス をすると、ちゅっ、ってSEみたいな音がした。
「恥ずかしい…」
ちゅっ。
「きんちょ」
ちゅっ。
「緊張するもん」
「ふはっ(笑)」
なんだ(笑)。
ホッとして思わず笑ってしまう。
今まで散々恥ずかしいことをしてきてるのに、この人は。
可愛くて仕方がないから、舌 を 入れた。