テキストサイズ

Fake it

第1章 2018 秋

【智side】

「ん……んっ……」

ああ。

やっと 触 っ て くれた。

一緒に イ ッ て くれるんだな、と思って安心する。

「んふっ…んん……」

息が苦しいよ。

「苦しい?」

訊いてくる声はどこまでもソフトで、優しい。

うん、って頷くと翔君の 唇 が 近づいてきたから、そのまま 口 移 し に 舌 で 押し出した。

「はぁっ…はっ、んっ…」

酸素の補給をしながら翔君を見つめる。

脚 の 付 け 根 が ジンジン言ってて、快 感 に引っ張られた頭が空っぽになってくから。
マスカットを噛みくだいてる翔君の顔を、ただ見つめてた。

ああ…気 持 ち い。

握 ら れ て る 圧が強くなって、与えられる感覚に集中しようと目を閉じる。

「あぁ…」

二人の 脚 の 間 から、粘 液 が 混 ざ り 合 う 音 が聞こえて。
それが翔君の 手 の 動 き をスムーズにする。

「あ、あ…」

支えを求めてつかんだ翔君の腕に、知らず力が入っていく。

「気 持 ち い い ?」

うん。

オイラの返事を待たずに 唇 を 割って入ってくる、その 舌 が 甘い。

ずっと手が休みなく動いてて。

ああ。

くらくらする。

あ ま い。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ