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SO短編集

第3章 You are my precious.~翔~

【翔side】

「ん~、食ってきたけど…減ってるかなぁ」

「なんか、作る?」

「そのまま食うからいいよ
寝てて」

言って俺は、唇を寄せたままだった貴方の指をぺろっと 舐 め た。

そのまま 咥 え る と、智くんの目が開く。

俺を見て、少しだけ、優しい形に細められた。

ともすれば見過ごしてしまいそうな。

微細で、遠慮がちな貴方の感情の表し方。

俺は大好きだよ。

自分だけがこの人をわかってるんだ、って、自惚れられるからね。







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