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SO短編集

第3章 You are my precious.~翔~

【翔side】

「しょおくん…」

うん。

待っててくれたんでしょ?

指、冷たくなってるよ?

「ん…」

キュッと吸い上げたら、鼻にかかった声を漏らした。

ここでもいいけど、ベッド、行こうか。

何も考えずに深く眠れるように。

智くんが腕をのばしてきたから、咥 え て た 指 を離して、そのまま抱きあげた。

「しょ、っと」

立ち上がって寝室へと歩く間の、愛おしい重み。

その体温。

息遣い。

ニオイ。





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