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SO短編集

第4章 You are my precious.~智~

【智side】

途切れずに続いてる愛おしい寝息を、頭の後ろで感じながら。

こみ上げてくる強い気持ち。

翔くんだって、みんなだって言えば悲しむから。

もう言わなくていい、って言われたから。

口に出さないように気をつけてるけど。

言ってみたところで、そんな言葉では片づけられない。

何回言ってもどうせ足りない。

だから言えない。

どうして。

おいらは、おいらなんだろう。

どうして。

こういう自分なんだろう。

生きていく、って、何て欲深いことだろうかと思う。

何度も諦めて、それでも諦められなかったものは何なのか。

おいらの頭では言葉にできない。







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