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SO短編集

第1章 Password

【智side】

「また、Jはすぐそうやってリーダーを甘やかす
この人は旧式で、立ち上がるのが遅いんですから
30分前には起こさないと
また、収録始まってから喋らなくなりますよ」

むぅ~、オイラの悪口言ってるぅ~。
違うよ、状況が把握できないから、しゃべれないの。
コッチかアッチか、わかんなくなるときがあるの。

もう、いつもそうやって、オイラをからかうんだ。
いつも可愛くペタペタくっついて来るくせに。
良く馴れた猫みたいに、いつもオイラに触ってる。
拗ねて尻を向けてるときも、耳と尻尾はいつもオイラを気にしてる。
甘えたがりで、寂しがりで。
可愛らしい、ゲーム好きの猫。

いろいろ思い出してきた。
でも、名前、出て来ない。
目も開かない。

ゆーざーぱすわーど、ヲ入力、シテクダサイ。

だって、どっちかわからないから、オイラ自分が誰だかわかんない。



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