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SO短編集

第2章 月光

【智side】

「目を閉じて…」

二人、裸 で ベッドの上に座って。

翔君が優しく、オイラの髪を何度も撫でながら、キ ス を くれる。

オイラは逆らわない。

言われた通りに目を閉じる。

そうすると、ほら。

シュッ、って衣擦れの音がして、オイラは 目 隠 し される。

目蓋に触れる、冷たいシルクの感触。

ああ、やっぱり、と思う。

今夜は満月だから、また、あれが始まるんだ、って。






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