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SO短編集

第2章 月光

【智side】

そこから先は、もう。

君の吐息を。

その鼓動を。

熱を。

愛を。

感じながら、堕ちていくだけ…。

何度も何度も、導かれて。

達 し て。

声も枯れた頃に。

どこか胸の奥から、湧き上がるようにやってくる、それ。

もう一人の自分。

ここで感じてるオイラは、消えたくないと必死に留まろうとするけど。

翔君は、わかっててやってる。

もう一人のオイラを迎える為に。







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