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夜の影

第17章 Daylight

【翔side】

招待客は若い男ばかりで。

スーツを着ていたのは新しく社長に就任したというマツオカさんと、ジョウシマさんと。

他に何名か居たけど、客には見えないから、恐らく会社の人なんだと思われる。

俺は場違いではなかったらしい私服を選べたことにホッとする。

スーツの人々は、皆、腕に 喪 章 をつけていた。

ジョウシマさんに会ったら、亡くなった社長が眠る寺がどこかを訊かなくては、と思い出して、結局、喪 服 ではないけれど黒い服にしたんだ。

結果的に俺は従業員にはならなかったけど、弁 護 士 さんを紹介してもらえたし、住む場所も提供してもらえた。

何よりも、サトシに会えたんだから、声を掛けてくれた二宮君には感謝してる。

社長の墓参りにも、行きたいと思っていた。



受付でもらった小さなカードには、Welcomeの文字と数字の「2」。

サトシも来るから、とジョウシマさんに聞いていたんだけど…。

開始時間になっても姿が見えない。

周りを見回しながら、もしかしたら遅れてくるのかも、と思っているうちに、新しい社長の挨拶が始まった。








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