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夜の影

第21章 おまけ 彼方へ

【翔side】

智が黙ってるから、不安になって、恐る恐る視線を上げた。

そうしたら。
智は俺の大好きな笑顔で、ふにゃって笑って俺を見てた。

思わず見惚れる。


「お前、可愛いなぁ」


また腕と脚で抱きしめられる。

大好きな顔。

大好きな声。

大好きな匂い…。





好きなんだよ。

俺、いろいろ初めてで、貴方が好きだってこと以外は、自分の気持ちもよくわかんないけど。

一目惚れなのか、初めての相手だからなのか…。

傍から見たら簡単に説明できることなのかな…。

この人が凄い好きなんだ。

今まで誰のことも、こんなに好きになったことはない。





ぎゅううっ、ってされた後、智が起き上がって、俺のことも腕を引いて起こしてくれる。

見つめ合った顔が傾いて、短く キ ス された。

この人の、キ ス する直前の顔も好きだ。


「ありがと」


何が?


「お前は、何も心配しなくていいよ
居てくれるだけでいいんだ
したいように、していいし」


ふふっ、って笑った顔が嬉しそうだった。


「……うん」


会話が続いてるのか、よくわかんなかったけど。

心配しなくていい、って言われたから、大丈夫なんだと思う事にした。

智が笑っててくれたら、俺もそれで嬉しくなるし。





と、思ったんだけど…。

可愛いって言われたのが恥ずかしくて俯いたら、智の コ カ ン が目に入った。

あ~…。
それで、どうするんだろ?

しないのかな…。

俺なんて 下 着 も 中途半端に下げられてて、隠しようもなく 毛 も 本 体 も 丸 見 え だし。


「智、これ、どうすんの?」


智のに手を伸ばして、ジーンズの上から触れた。








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