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夜の影

第21章 おまけ 彼方へ

【翔side】

さっき背中から抱かれてた時も、布越しに熱が伝わって来てて、それが俺をますますぼんやりさせたんだ。

男の熱、って、びっくりするほど熱くて固 い。

自分も男だから、求められてる のがよくわかって、触れているとクラクラしてくる。


「気 持 ち 良 く なりたい?」


智が俺をからかう口調で言う。
ちょっと考えて…、うん、って頷いた。


「智と一緒なら」

「ふふっ、俺も
シャワー浴びるか
おいで」


智に手を引かれて、浴室まで一緒に歩いた。

取り敢えずジーンズを腰に戻したけど、外されたままのベルトが歩くたびにぶつかって、カチャカチャと音を立てる。

短い距離を歩く間、その音がやたらと恥ずかしかった。





その後はシャワーを浴びながら、お互いの体を洗いっこして。

やだ、って言ってんのに、綺麗にしてやる、って。
泡だらけの手で、いろいろ、いろいろ、されて。

あ~も~、思い出すだけで顔が熱くなる。

いつもいつも、超絶 恥 ず か し く て、超絶 気 持 ち い い。

ああ、もう、どうしよう、って思ってるうちにイかされてしまう。

でも、今日は、多分手加減してくれたのかな。

他人の家なのに、また、何もかもわかんなくなったらどうしよう、って思ってたんだけど。

湯船にお湯を張りながら、二人でしゃがんで浸かって。

好きなようにしていいよ、って言われたから、俺も智の 躰 に 触らせてもらった。





智みたいに上手く 感 じ させられるか心配だったけど、智を俺の膝の上に乗せて。

好い匂いのする首筋や耳の後ろを、吸ったり、舐めたりして思う存分味わって。

智の息が上がっていくのが、すげぇ、嬉しかった。





ずっと触ってみたかった、胸にキスをして。

片方を指で触りながら、もう片方を口に含 ん で。

舌で転がして。


「…ぁ」


智の声を聴いて。

夢中で愛撫しながら、同時に自分がされてる時の感覚も 蘇ってくる。

下腹が何度もキュンとなって、好きだって思う度に、脚の付け根が熱くなった。

俺は今まで、男の躰 は、心とは別に刺激さえあれば反応するもんだと思ってたけど。

そんなことないんだ、ってわかった。

好きだと思えば思う程、熱く、滾る。






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