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夜の影

第21章 おまけ 彼方へ

【翔side】

唾 液 の 音が 淫 ら に響く。

智を見上げたら、潤んだ目が水分で光ってて。

「ありがと」

言葉は優しく言ってるけど、雄 の 顔 だ。

あ、俺、今からやられるんだな、ってドキッとした。





キ ス しながら、ゆっくり 躰 を 倒されて。
丁度、浴槽の頭を置くところに自分の頭が当たった。


「んんっ」


ああ、指が。


「んん~」


あ、そこ、押 さ な い で。


「んぁっ、あっ、ああ」


ああ、駄目だってば。

なんで、気 持 ち い い とこわかるの?





「あ、あんっ」

「気 持 ち 良 い だろ」

「んっ、う、んっ、あっ」

「気 持 ち い い って言ってみな」





やだ、恥ずかしい。

頭を振って抵抗したら、そこを下から上に、強く 擦 ら れ た。


「ああっ」


今度は上から下に。


「んんんっ」

「ほら、気 持 ち い い って言えよ」


智の手?が俺のと 腹 の 間に滑り込んできて、上からグーッと押された。

躰 の 中と外から押されて。

圧迫感が。


「ああっ、待っ
あっ、そこ、擦 ら な、でぇっ」


駄目っ、出 ち ゃ う よ っ。

我慢出来そうになくて、浴槽の内側に付いてた手すりを握る手に力をこめた時、不意に智の 指 が 抜けた。





「あっ、なんっ、でっ?」

「ふふっ、可愛いから?
意地悪したくなった」


智が 雄 の 顔で笑ってる。

俺、逆らえないのに、酷 い よ…。


「んふふ…
ちょっと待ってて」


智が何かボトル?を手に取って、掌に中身を出した。

滲む視界でぼーっと見てたら、書いてある文字が段々はっきりしてくる。

ベビーオイル。


「これ、水に溶けちゃうから
ちょっと 腰 浮かして
あ、お湯、抜くか」







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