夜の影
第25章 Child missing
【智side】
「もうすぐサカモトが来る。家まで送らせよう」
「あっ」
名前を聞いて思い出した。
「あの、サカモトさんの弟さんて、ケン君ですか?」
言ったオイラを黙って見てくる視線にヒヤリとする。怒ったのかと慌てた。
「違ってるかもしれないけど、オイラが子供の頃に時々遊んでた子が、行方不明になった事件があって。
ケン君、って呼んでました。
いつもお兄ちゃんが迎えに来てて、オイラも何回か家まで送ってもらったのを憶えてます。
あれ、サカモトさんだったんじゃないかと思うんだけど」
ケン君は、ある日突然、行方が分からなくなったんだ。
居なくなったと思われる日、最後に一緒に居たのはオイラだった。
「続けて」
うながされて、当時のことを思い出しながら話した。
ケン君と最後に会った日のことを話してくうちにヒガシヤマさんの表情が硬くなって、やがて彼は自分の考えを隠すように目を閉じた。
「もうすぐサカモトが来る。家まで送らせよう」
「あっ」
名前を聞いて思い出した。
「あの、サカモトさんの弟さんて、ケン君ですか?」
言ったオイラを黙って見てくる視線にヒヤリとする。怒ったのかと慌てた。
「違ってるかもしれないけど、オイラが子供の頃に時々遊んでた子が、行方不明になった事件があって。
ケン君、って呼んでました。
いつもお兄ちゃんが迎えに来てて、オイラも何回か家まで送ってもらったのを憶えてます。
あれ、サカモトさんだったんじゃないかと思うんだけど」
ケン君は、ある日突然、行方が分からなくなったんだ。
居なくなったと思われる日、最後に一緒に居たのはオイラだった。
「続けて」
うながされて、当時のことを思い出しながら話した。
ケン君と最後に会った日のことを話してくうちにヒガシヤマさんの表情が硬くなって、やがて彼は自分の考えを隠すように目を閉じた。