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夜の影

第28章 Introduction~STORM~

【智side】

その動きから目が離せない。

「すご……」

気持ちぃ。

気持ちいい。

首を起こしているのに疲れて、持ち上げてた頭を下ろす。
天井が目に入ったけど、感覚は全部ソコに集中してる。

段々と圧が強くなって。

先っぽが擦られてて。

「あっ、あっ、ああ……だめ、ムリ……」

そんな力を入れられたらイッちゃう。

押さえられてる腿に力が入る。
締めるように内側に力を入れてみるけど無理。
イきそう。
口の中って、こんな気持ちいいんだ。

「あぁ、ムリ、ヤバいからっ」

動きが全然緩まない。
それどころか脚をさらにガッチリと押さえられた。
力が入ってブルブルしてるのが自分でわかる。

「出るって!」

離してっ。

ダメッ。

ダメ、もうっ

「イクッ!」

躰が勝手に仰け反る。
顎が上がって、頭のてっぺんが床に触れた。

ダメだ、もう、我慢できないっ。

オイラは形振り構わず懇願する。

「あっ、あっ、離してっ、あっ、ダメッ!」

やだっ。

やだっ!!

「ああっ、んっ、んんんっ!!!」

堪え切れなくなって観念したと同時に口から出された。
だからと言って止められやしない。

握られて、強く上下に擦られるのに合わせるみたいにドクドクと脈打って。どうしようもなく飛び出す。

「あ、あ、あぁ……あぁ……」

やってしまった、という居たたまれなさと、強烈な恥ずかしさで泣きそうになる。

こんなのって。

こんなのって……。

「ひでぇよ……動けなくして、こんなの……」

恨みごとを言ったら、涙がこめかみを伝って流れた。

「あの映像と同じだな」

俺のをヌルヌルとあやすように擦りながら、ヒガシヤマさんが平然と言い放つ。

「お前はあの子に比べたらまだマシだ。
もっとも、まだ序の口だが」

あの映像の少年が感じていただろう快楽を、オイラはこの夜身をもって味わうことになった。


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