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夜の影

第4章 イン・ザ・ルーム

【翔side】

そのまま指が動いて、押さえつけるみたいに。
引っ張るみたいに。
ねじるみたいに 刺 激 されて。

「ああっ」

その度に、下 腹 に、ダイレクトに響く。





「ふっ。お前、可愛いな」

俺はもうすっかり息が上がってしまってるのに。

サトシの声は落ち着いてて。

恥ずかしくて目を逸らす。





「ショウ、こっち見て」

やだ。

「ふふっ。こっち見ろって」

やだってば。

「あんっ」

慌てて口を両手で塞いで下を向く。
サトシが声を殺して、くつくつ笑ってる。

顔が熱い。

くっそ~。
なんだよ。





両腕の脇を締めると、サトシの指が 胸 から外れた。

ベッドの上に転がっていた空のグラスをチェストにどかして。

「それじゃぁ キ ス 出来ないよ
それでもいいのか?」

サトシが言ったから、やだ、って首を左右に振った。

キ ス 出来ないのが嫌なのか、自分が声を出してしまうのが嫌なのか。
なんだかわからない。

こんなの初めてで、恥ずかし過ぎる。

「ショウ?」

額に キ ス された。

ウエストの 下 着 のラインで、サトシの指がさわさわと動いてる。

微かな、表面の 産 毛 をなぞるような撫で方に、躰が震える。

「ショウ、オイラにキスして?」

顔の正面で言われた。

口を塞いでる指に、サトシの 唇 がゆっくり触れて。
舌 が指の間を チ ロ チ ロ と 舐 め て。

チ ュ ッ と音を立てて離れる。





我慢できなくて自分の口を塞いでた手を外すと、俺からサトシにそっと 口 づ け た。

すぐに離れたら、抱 き寄せられた。

「イイコだな」

耳元で声がする。

逆らえない。









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