夜の影
第1章 【Season1】Brand new
【智side】
ちなみにバッチってのは、バディのこと。
いわゆる二人組のバディシステムのことで、バッチシステムとも言うんだけど。
ウチでは新人には必ず指導役が付くが、相手のことをバッチって言ってる。
内輪でしか通じない隠語だ。
「はぁ……面倒くせ……」
うんざりして、思わず天を仰いだ。
何度か手で顔をこすってみる。
仕方ない、アイツ(=社長)が決めたなら何を言っても無駄だ。
「お前は、そいつに会ったの?」
「会いましたよ、スカウトしたのは私ですから」
つまり、俺の時と同じってことな。
「年はアナタの1コ下です
ウチの大学の4年
不幸な事情があって休学することになりました」
「ふん、どうせそういう風におまえが誘導したんだろ?」
カズは俺から目を外すと、PCを操作して無表情に続ける。
今時の 女 衒 は玉の管理もPCだ。
「アナタをバッチにすると社長に言われてますから
名前を教えても構わないでしょう
ショウです
サクライショウ」
ちなみにバッチってのは、バディのこと。
いわゆる二人組のバディシステムのことで、バッチシステムとも言うんだけど。
ウチでは新人には必ず指導役が付くが、相手のことをバッチって言ってる。
内輪でしか通じない隠語だ。
「はぁ……面倒くせ……」
うんざりして、思わず天を仰いだ。
何度か手で顔をこすってみる。
仕方ない、アイツ(=社長)が決めたなら何を言っても無駄だ。
「お前は、そいつに会ったの?」
「会いましたよ、スカウトしたのは私ですから」
つまり、俺の時と同じってことな。
「年はアナタの1コ下です
ウチの大学の4年
不幸な事情があって休学することになりました」
「ふん、どうせそういう風におまえが誘導したんだろ?」
カズは俺から目を外すと、PCを操作して無表情に続ける。
今時の 女 衒 は玉の管理もPCだ。
「アナタをバッチにすると社長に言われてますから
名前を教えても構わないでしょう
ショウです
サクライショウ」