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夜の影

第14章 Akira

【智side】

腸 壁 からだと 薬 の 吸 収 が早い。

何を入れられたのか分かんないけど、手足に痺れを感じ始めた。



「いやっ…やめて…おねがい…」



男が何度も 唇 を 舐 め て いるのが、自分の 脚 の 間 から見える。

入れられた 指 が抜けた。

カチャカチャと音がするから、ベルトを外してるんだろう。

嗜 虐 趣 味 のある奴だと嫌だな、と思う。

いくらなんでも、ベルトを 鞭 に使われるのは嫌だ。

逃げる素振りで 躰 を起こそうとすると、上に乗った男の躰がまた重くなった。



「離してっ、いやだっ
やめてっ」



革の冷たい感触が 脚 と 腹 の 間を滑って、ベルトが俺の 両 腿 に 回された。

脚 を 縛 ら れ る。

怯えて 悲 鳴 を上げる振りをしながら、俺は内心ホッとする。

やれやれ、痛い思いはしないで済みそうだ。



「女より男の方が 病 み つ き になるって言うしな
前から一回やってみたかったんだよっ
怖がらなくてもちゃんと気持ち良くしてやるさっ」

「ああっ」



下 半 身 を 剥 き 出 し にした 男 の モ ノ が、強引に入ってきた。

圧迫感はあるが、薬でマヒしてるのか、痛 み は 無い。



「ううっ…や、あっ…らめぇ…」



薬 が回ってる…。

舌 が上手く動かない…。



「あぁっ、キツイ…
気 持 ち 良 い か?
良 い ん だろっ?」

「ううっ、ああっ、い、やぁっ」



良いわけないだろ、阿呆。

腹の中で毒づきながら、抵抗している振りをして腕を持ち上げ、やみくもに動かす。



「つぅっ!」



男の顔に爪が当たったらしく、バチンと 頬 を 張られた。

衝撃があるだけで痛みはない。

ああ、でも。

自分の 真 ん 中 が ジンジン してるのがわかる。

自分の 腿 で 擦 ら れ て、それが異様な 刺 激 になってた。








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