勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
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「私ね、高校に入ったら、絶対運命の人見つけるんだぁー!」
桜が舞う中、一緒に歩く親友に向かって、高らかに宣言をした。
「郁(いく)~。それ、もう何十回も聞いてますが」
あきれた口調でツッコんだのは、私よりも背の高い、ふわふわショートがトレードマークの凛(りん)ちゃん。
「何十回でも聞いてほしいんだよ~! 私の決意は、岩山よりも硬いんだから~!」
私は凛ちゃんを前後にユサユサと揺らした。
「あ~はいはいっ。わかりましたわかりました。だからそんなに揺らすんでないっ」
いでっ! 出たー。凛ちゃんのデコビンタ。効くぅ~。
というわけで、私も今日から高校生!
ドラマや映画のような、ちょっと大人で運命的な出会いを期待ちゃうなぁー……へへへー。