勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「髪もさ、ツインテールからフツーに下ろしたんだ~。ね? 大人っぽくなったでしょ~?」
「うん。ちっちゃい身長と中身は一緒だけどね」
「制服だって、憧れのブレザーだし~!」
え~い、クルリと回っちゃえ~!
あらら? ちょっと目が回っちゃった~……
「キャア!」
「いってぇ!」
いけないっ! ぶつかっちゃった!
「す、すみませ~ん」
一体、誰とぶつかったのかな?
「郁……ちょっとヤバイかも」
「え? ……ひぃ!」
ホントだ……ヤバイ。
白いスーツの、強面(こわもて)のお兄さん……
間違いない! 裏世界の方だーっ!
一気に震え上がり、凛ちゃんと身を寄せ合った。