勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「……郁、生きてる?」
その声は――
「り……凛ちゃ~ん」
先に帰らせたハズの凛ちゃんが側でひざまづいて、ボロボロになった私をそうっと起こしてくれた。
「やっぱ心配で探してみたら……こんなところでカーペットになってるんだもん」
「好きでなってるんじゃないんだよぉ~」
「よしよし、痛かったねぇ。
にしてもあの先輩、大人気なんだね」
「……うん」
先輩の周りには、女子達が殺到中。
なのに、ヒゲモジャと他の部員達は、そんなことを気にもせずに休憩をしている。これはきっと、日常茶飯事なんだろうね。
けど、これじゃあ先輩と話せないよぉ~。