勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「……よしっ! 10分間休けーいっ!」
「ウーッス!」
ヒゲモジャの合図で、部員達がバラバラと散った。
先輩と話すチャーンス!
「あのっ、先ぱ――」
「キャー! キャプテーン!」
「うわっ!」
後ろから女子達の群れが襲いかかり、私は真正面からバタッと倒れ込んだ。
そして倒れたままの私の上を、女子達の群れがドドドと容赦なく通過。
「っ! ギャーッ! いだだっ! やめてぇーっ! 踏んでかないでよぉー!」
女子達の勢いに敵わず、踏まれるがまま、されるがままで、私はボロボロになった。
し、しどい(ひ、ひどい)……。