勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
そしてホントに、私と凛ちゃん含めた女子達は、あっという間に閉め出されてしまった。
やがて、中からまた「せいっ!」とか「やぁっ!」とかの声が響いて聞こえてくる。
「はぁー……せっかく会えたのになぁ、先輩……」
「仕方ないよ郁。今日はあきらめて、一緒に帰ろ?」
「うん……そだね」
同じ学校だし、これからもちょくちょく会いに行けばいいし……ま、いいかぁ。
「ありがとね凛ちゃん。行こうか!」
「うん!」
二人で仲良く手を繋いで道場から離れようとしたら――
「ちょっと待ちなっ」
「……はい?」
ふいに呼ばれて凛ちゃんと振り返ると、一人の女子が仁王立ちして私と凛ちゃんを睨んでいた。
けど、その人一人だけでなく――
「っ、ひぃっ!」
道場に群がってた女子達全員も、睨み付けてるぅー!
しかも皆さん、リボンの色をよーくみたら、先輩と同じ青……つーことは、皆様三年生のお姉様方というわけで……。
うわぁー。これはかなりの嫌な予感……。