勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「あのさぁー、聞きたいことがあるんだけどぉー」
仁王立ちのお姉様が声を低くして言ってきた。
ていうか、それ怖っ!
凛ちゃんと一緒にビクついてると、仁王立ちのお姉様は更に口を開いた。
「あんたさぁ、今キャプテンに声かけられたけど……一体どういう関係なの?」
「……へ? どういう関係って……」
ここで『私達、運命なんですぅー』ってバカ正直に答えたら、絶対私(ついでに凛ちゃんも)ボコリ決定……だよね?
「えーっと……朝、裏世界の人にからまれていたところを、先輩に助けてもらったんです……」
「はぁ? 助けてもらったぁー?」
ひぃー! ホントのことを言っただけなのに、更に睨んでくるよぉー! なぜなぜぇ!?
「まさかそれだけで、調子に乗ってんじゃないでしょうねぇ?」
「うっ……」
はい。調子に乗ってますが、なにか? ……って、これも言えないけど。