勝手に運命感じてます
第2章 あれから半年
*
「……思えば、あれが私と先輩の始まりだったんですよねー」
「あぁ。地獄の始まりな」
「ひっど!」
私は今日も秋空の下、屋上にて先輩と一緒にランチタ~イム(強引に)。
先輩と出会って半年。いまだに私の一方通行。
けど、信じてるんだっ。
私と先輩は――運命だって!
「今までにない、あのピッタリフィットした感じ。それが運命じゃなくて、なんなんですか!?」
「……気のせいだろ」
「そっか、気のせいか~!
……って違いますっ! 運命です! 先輩も私をおんぶした時、ピッタリフィットしたでしょ!?」
「全然」
くぅ~、相変わらず冷たいっ!
あの時ちょこっとだけ見せてくれたステキな笑顔も、あれ以来全然なくて常に真顔だし。
でも、大丈夫!
一生懸命アピールし続ければ、いつかきっとわかってくれるハズ。
私が運命の人なんだーって!