
CHOCO❤︎LAVE
第13章 恐怖
聖輝「ぐすっ…すいません…僕…」
櫻井「大丈夫?」
聖輝「はい…あの…実は……」
僕は櫻井さんに昨日届いた封筒を見せた。
櫻井「これって……」
聖輝「…昨日の夜…ポストの中に入っていました…」
櫻井「何だよこれ…完全に盗撮されてる…」
聖輝「……。」
櫻井「『きみのことをずっと見ているよ。』…」
聖輝「僕…それを見つけて…急に外出るのが怖くなって…」
櫻井「そりゃそうだよ…こんなものが送られてきたら気持ち悪すぎる…」
聖輝「ごめんなさい…明日…」
櫻井「いいよ、俺のことは気にしないで。」
聖輝「櫻井さん…」
櫻井「それにしてもこれ…いろんな場面で撮られてるよね…心当たりある?」
聖輝「いえ…大学とバイト先が一緒の知り合いはいなくて…」
櫻井「そっか…」
聖輝「それに…この写真…一昨日1人で出かけた時で…」
櫻井「その日に出かけるって誰かに言った?」
聖輝「いえ…」
櫻井「そっか…」
聖輝「…あの…最近…非通知から何度も電話があって…」
櫻井「非通知…?」
聖輝「はい…最初は出ても無言で切られてたのですが…」
聖輝「写真が届いた日…非通知から電話があって…出たら…聖輝くんのこと…ずーっと見ているよって……」
聖輝「それ聞いた瞬間…急に恐怖感が増してきて…」
櫻井「そっか…怖かったよね…」
聖輝「はい……」
櫻井「写真のメッセージと電話の内容…どっちも涼野くんに対して好意を持っているように捉えられるね…」
聖輝「好意ですか…?」
櫻井「うん、好きな人をストーキングするような感じかな…それもかなり執着しているかも…」
聖輝「えっ…?!」
櫻井「おそらく犯人は…涼野くんの身近にいる人だと思う…」
聖輝「僕の身近にいる人…ですか…?」
櫻井「うん、無言電話する為には涼野くんの電話番号を知っておく必要があるし…」
櫻井「涼野くんが通っている大学やバイト先…自宅を知っている人も疑わしいね。」
聖輝「そんな…」
