テキストサイズ

CHOCO❤︎LAVE

第13章 恐怖



警察「…話は大体分かりました。非通知で電話をかけてくる人物によってストーカー行為をされていると…」


光樹「そうなんです!だから…正体を突き止めて逮捕してください!」


警察「申し訳ないですが、これだけじゃ正直犯人を捕まえるのは難しいですね。」


光樹「なっ、何でですか?!」


警察「この写真や手紙…見る限り指紋がついていないですし、犯人の手がかりが少なすぎるんです。」


警察「もし、彼自身に何らかの形で犯人からの接触があった場合は別ですが…怪しい人物につきまとわれたり、何かトラブルに巻き込まれたことは?」


聖輝「…あっ…ありません…」


警察「そうですか…では、非通知からのメッセージは録音されていますか?」


聖輝「いっいえ…」


警察「証拠不十分ですね。」


光樹「でっでも!この非通知から誰がかけてきたのか特定くらいはできるんじゃ…」


警察「特定はできますが、もしかすると公衆電話の場合もありますからね。」


聖輝「公衆電話…」


警察「ただ、今回の場合はただのいたずらに過ぎないと思いますので調べる必要はないですね。」


光樹「は…?」


警察「被害者に対して何か危害を加えていた場合は事件性として調べますが…今の話を聞く限りただのいたずらって可能性もあるってことですよ。」


光樹「いたずらな訳ないやろ?!実際に変な電話もかかってきてるのに…」


警察「相手に対して本当に心当たりないんですか?」


聖輝「はい…まったく…」


警察「だったら、無視しておくのが一番ですね。」


光樹「いやいや!相手は聖輝の家まで知ってるんですよ?!もし家まで突撃されたらどうするんですか?!」


警察「まぁ、とりあえずしばらくはきみの自宅周辺のパトロールを強化しますので。」


聖輝「強化…」


警察「それでいいですよね、私達も忙しいんですから。」


光樹「おっおい!ちょっと待てよ!!」


警察「パトロール強化するってことで話は終わりました、お引き取り願います。」


光樹「ちょっ、おい!!」


聖輝「光樹くん…!!」


光樹「…っ…!!」


聖輝「光樹くん…帰ろう…」


光樹「……。」


僕達は半ば強制的に警察署から追い出された。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ