
CHOCO❤︎LAVE
第3章 親密
ザァー…ザァー…!!
聖輝「うわっ…思ってた以上にひどい雨だな…」
天気予報では夕方から雨が降るって言ってたけど…
僕は手に持っていたビニール傘を広げた。
ザザザァ…!!
聖輝「ゔぅ……」
ヒュー…
聖輝「冷たっ…風も吹いてきたなぁ…」
まるで台風のような豪雨に見舞われていた。
「うわっ?!傘が…!!」
「ゔぅ…!!」
「冷た…早く帰ろ!」
「うん!」
街行く人たちが急ぎ足で駅の方に向かっていた。
聖輝「ハァ…僕も早く駅の方に行こ…」
「ねぇねぇ、あの人…傘もささずに歩いてるよ…?」
「本当だ、ゆっくり歩いてる…」
「雨宿りすればいいのに…」
聖輝「ん?」
何やら周りがざわざわしていた。
周りの目線の先には、傘もささずゆっくりと道中歩いている男性がいた。
聖輝「あっ…」
こんな豪雨に打たれたら風邪ひいちゃう…
僕は迷わずその人の元へと向かった。
スッ…
「えっ…?」
聖輝「風邪…引いちゃいますよ?」
僕は持っていたビニール傘を男性にさした。
