
CHOCO❤︎LAVE
第3章 親密
藍子「それ、完全にセクハラね。」
聖輝「ですよね…女性の方もすごい嫌そうな顔してましたし…」
藍子「ハァ…酔っ払った中年って本当嫌な連中多いわね…」
聖輝「はい…さすがにあの絡みは僕も引いちゃいました…」
藍子「それを見て、涼野くんはどうしたいって思ったの?」
聖輝「女性が嫌がっているので…声をかけるべきなのかなって思ったのですが…」
藍子「でも、声をかけたとしても問題はその後よね。」
聖輝「えっ?」
藍子「その場でお客様と口論になるのか、大人しくセクハラをやめたとしても私達のいないところ…会社で彼女に対する態度がどう変わるかってところよね。」
聖輝「あっ…」
藍子「私達従業員はお客様にサービスを提供する立場だから、どんなに理不尽な事があっても決して逆らってはいけない。」
藍子「だから、この場合は黙って見過ごすしかないわね。」
聖輝「そうですか…」
もしあのままエスカレートしたら…
あの女性は…
藍子「って言っても私は許せないけどね。」
聖輝「えっ?」
藍子「むしろ私に話してくれてありがとう、ここは私に任せてくれる?」
聖輝「はっはい…」
藍子「15番テーブルだっけ?ドリンク私持って行くから。」
そう言って、藍子さんは厨房の方へと向かった。
