
CHOCO❤︎LAVE
第1章 始まり
光樹「1限目って、確かグループ討論あったよな?」
聖輝「うん、確かお題は現代社会に関係することだったはず…」
光樹「ハァ…だるいなぁ…」
ガラガラ…
光樹「うぃーっす!」
「おっす〜!」
「おはよ〜!」
聖輝「おはよう。」
僕達は指定された席に座った。
「なぁなぁ、討論の内容考えてきた?」
光樹「いや、全然。」
「だよなぁ…俺もさっぱり分からなかったわ。」
光樹「あんなんその場のノリでブチかましたらいけるって!」
「そうか?」
「いや、それ通用するの島津だけだろ?」
光樹「えぇ?そんな事ないやろ!」
「いや、お前関西人だからな。」
光樹「関西人やからって口が上手いとは限らんって!」
「いやぁ〜、そんな事ないよな?」
「うん、俺らお上品だから。」
光樹「くそっ!東京人腹立つわ〜!」
聖輝「……。」
大学に進学して半月が経つ頃。
光樹くんはもうすっかり大学の人気者になっていた。
それに引きかえ、僕は……
「あの、涼野くん…これ…」
聖輝「あっ、ありがとう…」
「…なぁなぁ、今日講義終わったら遊びに行かね?」
「行く行く〜!」
「どこ行く?」
「やっぱカラオケっしょ!」
光樹「なになに?カラオケ行くの?」
「うん!」
「島津くんも行く?」
光樹「ちょっと待ってよ、今日はね…行けるわ!」
「おぉっ、行こうぜ!」
「イェーイ!」
光樹「なぁ、聖輝もどう?」
聖輝「えっ?!」
光樹「カラオケ、一緒に行かへん?」
聖輝「あっいや…僕は……」
ガラガラ…
教授「はーい、席に着いて。」
光樹「また後で話そうぜ。」
聖輝「うん。」
カラオケの話は一旦横に置き、僕はノートを開いた。
