無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

りょう『あの…それはさすがに…』


トシオ『ごめん、急にこんなこと言って…気持ち悪かったよね？』


りょう『あの、そうじゃなくて…その、そういう発言したら…強制退会させられるんじゃ…』


『赤い糸』のルール。


出会い系目的の利用や連絡先交換、相手を不快にさせる言動が発覚した場合即座に退会手続きがされる。


だから、今のトシオさんの発言は…


〜♪


トシオ『みたいだね、ノーマル会員だったら。』


りょう『えっ…？』


ノーマル会員？


トシオ『このアプリ、プレミアム会員になると制限が無くなるんだ。』


りょう『制限が…無くなる…？』


トシオ『うん、だから…会いたいって言っても何も起こらないし、連絡先を交換しても問題ない。』


りょう『そうなんですね…』


トシオ『でも、僕は正直このアプリを信用していないから…ここで連絡先を交換するのはやめた方がいい。』


それは僕も同意見だった。


いくらアプリがプライバシーの保護をしているとはいえ、いつどこで個人情報が流出するか分からない…


実際にチャットアプリに関するトラブルも相次いでいるし…


〜♪


トシオ『改めてもう一度言うけど…僕はきみに会いたい、会っていろんな話がしてみたい。』


聖輝「トシオさん…」


チャットを通じての出会い系は正直怖いけど…


でも、トシオさんなら信用できる…


りょう『僕も…チャットをしていくにつれトシオさんってどんな人なんだろうって気になっていました。』


りょう『僕でよければ…会ってください。』


僕はそう返事を返した。