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CHOCO❤︎LAVE

第5章 トシオさん



そして月日は流れ金曜日。


時刻は19時半。


僕は東京駅に来ていた。


聖輝「赤がよく似合う場所に威二つ時…」


赤がよく似合う場所…


これは赤いレンガが特徴的なところ…


つまり東京駅だ。


トシオさんから場所は駅だと言うヒントをもらい、そう推測した。


東京都内にある駅の中でこんなに赤がはっきりしている場所はない…


だから、ここで間違いないと思う。


そして、威二つ時。


これはきっと昔日本で用いられた『十二時辰』という時法を表しているんだろう。


威二つ時が何時なのか調べたら19時半から20時までの30分。


だから、僕は早い時間である19時半に来た。


19時半に来たら遅刻することは間違いなく無いからね。


聖輝「えっと、トシオさんに連絡しないと…」


りょう『あの、待ち合わせ場所に着きました。』


聖輝「トシオさん…いるかなぁ…」


〜♪


トシオ『駅に着いたら近くに予約タクシー呼んでるから、それに乗ってほしい。』


聖輝「予約タクシー?」


それってどれのことだろう…


聖輝「えっと…あっ、あれかな…」


電子板に予約車と表記されたタクシーがあった。


聖輝「どうしよう…なんか声かけるの嫌だな…」


間違ってたら恥ずかしいし…


でも…


聖輝「…よし!」


僕は意を決して予約車のタクシードライバーに声をかけた。


聖輝「あっあの…すみません。」


「はい。」


聖輝「えっと…その…とっ…トシオさんって方から…予約タクシーに乗れって言われて…」


「……。」


きっ気まずい…


もしかして…間違えた…?!


「りょうさんですね、お待ちしておりました。」


聖輝「えっ?」


ガチャッ


「どうぞ。」


聖輝「あっはっはい…」


僕はちょっと戸惑いつつもタクシーに乗った。


どうやら待ち合わせ場所は合っていたようだ…

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