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愛が、はじまるとき 「改訂版」

第1章 愛が、はじまるとき 「改訂版」

         6

 「私が、
  話してあげましょうか?」
 「そんな、
  そこまで、
  頼めません」
 「私は、
  女性を苦しめる奴は、
  許せないんです」
 「お願いするかもしれませんが、
  とりあえず、
  連絡を絶ってみます」
 「そんなことで、
  大丈夫ですか?」
 「わたし、ということではなく、
  『女』の部分だけの、
  わたしをみているみたいですので、
  連絡を絶ったら、
  そんなに、
  執着しないと思います」
 「里美さんみたいな、
  聡明な方が、
  そんな奴と…」
 「聡明じゃないからです」
 「大樹くんも、
  里美ちゃんは、
  頭いいんだよと言っていますよ」
 「学校の成績は、
  よかったからです」

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