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愛って、ほんとにいいものですね 「改訂版」

第1章 愛って、ほんとにいいものですね

         6

 「おじさま?」
 「はい。
  ああ、
  ごめんなさい」
 「いえ」
 「恵さんと、
  あなたが、
  同じ名前なんて…」
 「それで、
  驚かれれたん、
  あっ、
  驚かれたのですね」
 「そんなに、
  敬語でなくてもいいですよ」
 「はい。
  あっ、
  いいえ」
 おじさまは、またあの素敵な笑顔で、にこっとされました。
 それから、いろいろと、そしてたくさん話しました。
 「もう、
  1時間もたってしまいましたね。
  ごめんなさい」
 「いえ。
  急いではないんです。
  さっきは、
  その…」
 「どんな人間かわからないから、
  ですね」
 「はい、
  あっ、
  いいえ」
 「あはは」
 と、大きな声で、お笑いになりました。
 なんと、それから2時間も話しました。
 そして、次の日曜日に、おじさまの家に行くことになりました。

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