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たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―

第5章 杉並実果留・最終話


「えっ……夕崎君? 今の……」

「……ほっぺたをつねるよりも、痛いことをしてしまったかもしれませんね」



 夕崎君……顔が赤い。私も……顔が熱い。


 夕崎君に、キスされた……。


 でも、全然嫌じゃなかった。


 嫌だと感じないぐらい、優しいキスだった。


 もう、最後の最後まで優し過ぎだよっ……。


 夕崎君は、カウンターに置いてあったメガネを手に取ってかけた。


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