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異常性愛【BL】

第1章 1

 其れは何だ? つまり――。

「......御前は、私とSEXをしたいが為に此れだけの事をした。と、そういう事か?」
「......そうですね。少し違いますが概ねあってますよ」

 不愉快な顔をされた。だが、私は其れくらいしか汲み取る事が出来ない。そしてこうも思うのだ。

 ――此処までしなくても良いだろう......と。

「いや......なんというか、もっと普通に誘え無かったのか?」

「はぁ!?」

 ――キレられた。私はそんなに変な事を言ったのだろうか。

「じゃあ逆に聴きましょうか? 先生。
 生徒や親を脅すまでの事はしなくて良かったんじゃあないですか?」

 ――。

「説き伏せる。ということをしようとは思わなかったのですか? 地位を築く為とはいえ、校長を脅すなんて貴方随分と危険な真似しますね」

「其れは――」

 ――お互い様だろ。

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