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異常性愛【BL】

第1章 1

 確かに私の行動は、理解出来ないものなのかもしれない。然し、此奴の行動も理解が出来ない。

「我々は手段を選ばない。そうでしょう? 松本先生」

「我々......?」

「通ずる部分がある。そう思ったのでしょう? 私も通じていると思います」

「――――御前は、自分もサイコパスだと言いたいのか?」

「はい。少なくとも、こんな事をした時点で――。

 私も貴方も普通ではない」


 ――嗚呼、確かにそうだ。

 此奴はとち狂っている。少なくとも、私の理解に及ぶ思考ではないし、常人の理解に及ぶ思考でも無いだろう。

 ――元より、此奴は異常だったのだろう。私はそんな此奴と友になり、此奴に好かれた。ならば――。

 どうすべきか、そんな事は分かっている。

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