異常性愛【BL】
第1章 1
「――良いだろう」
「............どういう意味でしょうか?」
私の答えが、余りに突拍子が無かったからか、彼は唯首を傾げるだけだった。いや、分かっているが言葉を引き出したいのかもしれない。
私は其の思惑通り、吐き出すように答えを告げた。
「御前の物になってやろう。少なくとも私は、秘密をバラされるくらいなら、御前に全て――」
下劣な言葉のひとつでも此の際だから吐いてやろう。と思った。
あくまで今は言うことを聞く振りをし、此奴が油断した所を突けばどうにかなるかもしれない。そうも考えた。
だが、何方も此奴はさせる気がないらしい――。
「んっ――くッ、はッ......」
まるで息を塞ぐように、唇が重なり、言葉を、思考を掠め取る様に舌が侵入してくる。
口内を奴の熱い舌が掻き回し、先程まで分泌されっぱなしだった唾液が掻き回され、淫靡な音を奏でる。
「はっ......ッ......あっ......」
――何故私は――こんな声を上げているんだ。
十二分に水分に満ちた口内の中に、奴の唾液が足され、味が混ざり合い、舌を包み、口内が蹂躙されていく――。
序に思考も、其の掻き回される渦に持っていかれそうになった。
其の瞬間に、唇が離れる。
「............どういう意味でしょうか?」
私の答えが、余りに突拍子が無かったからか、彼は唯首を傾げるだけだった。いや、分かっているが言葉を引き出したいのかもしれない。
私は其の思惑通り、吐き出すように答えを告げた。
「御前の物になってやろう。少なくとも私は、秘密をバラされるくらいなら、御前に全て――」
下劣な言葉のひとつでも此の際だから吐いてやろう。と思った。
あくまで今は言うことを聞く振りをし、此奴が油断した所を突けばどうにかなるかもしれない。そうも考えた。
だが、何方も此奴はさせる気がないらしい――。
「んっ――くッ、はッ......」
まるで息を塞ぐように、唇が重なり、言葉を、思考を掠め取る様に舌が侵入してくる。
口内を奴の熱い舌が掻き回し、先程まで分泌されっぱなしだった唾液が掻き回され、淫靡な音を奏でる。
「はっ......ッ......あっ......」
――何故私は――こんな声を上げているんだ。
十二分に水分に満ちた口内の中に、奴の唾液が足され、味が混ざり合い、舌を包み、口内が蹂躙されていく――。
序に思考も、其の掻き回される渦に持っていかれそうになった。
其の瞬間に、唇が離れる。