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ヌードモデルと緊急事態

第3章 救命講習と半裸3

ただし、私の仕事はここで終了。

私は女性の役員によってバスタオルにくるまれ、控え室に戻った。
(服の残骸も手早く回収された)

心臓マッサージは強い力が必要なので、生身の人間には危険すぎるのだ。
だから、おなじみ?の弾力に富む人形が使われた。
一般参加者も全員が実践した。

──役に立ててよかった。

服を着ながら、充実感をかみしめていた。

目をつぶったままでも、真剣な雰囲気は伝わってきていた。

若い女性の半裸を見られたのはラッキースケベには違いないが、
一刻を争う人命救助に邪念がはさまる余地がないのだ。

そんなことにならないのに越したことはないが、万一の事態に今日のことが活かせるならば、半裸にされた私も報われるというものだ。


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