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ヌードモデルと感謝の形

第3章 性交します


──初めて女性の体を美しいと思った。

菊池さんの言葉が嬉しかった。

単身赴任2年目だという。

裸を見たのは奥さんだけではないと思うけど、
私の裸も悪くはないでしょ。

──ありがとうございます。でも見せるだけじゃお礼にならないんです。

私はベッドに上がった。

──抱いてやってください。


全裸と全裸で、睦み合う。

全裸だからこそできる、全身への愛撫。

新しい「酔い」が押し寄せる。

「ああっ、ああ」

菊池さんのタッチは滑らかに全体に行き渡った。

ヌードモデルを目で鑑賞しても作品は二次元に留まるが、

指での鑑賞は裸体の形や膨らみを保ちながら隅々まで網羅していく。

嬉しい。裸で嬉しい。

「うう、うっ、うっ」

いつの間にか、体を隠していたものはすべて落ちていて、四つんばいの形をさらしていた。

──こんなポーズにはならないでしょ。いくらなんでも。
──なります、なりますよ。

あえぎ声の間に夢中で答えた。

恥ずかしい穴も、皺も、花びらも、神秘な入り口も、
みんな見せるよ。

後ろで見えないけど、菊池さんが驚いている気配はわかった。

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