ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係
第19章 協力したいって、思ってるんです!
午前中から日差しも強い外を歩き、ようやくうちの近くでもある本屋さんにとたどり着いた。
開いた自動ドアをくぐって店内に入ると、ひんやりエアコンの効いた冷たい空気と「いらっしゃいませー」という従業員の声が気持ちよく感じた。
「えーっと…」
私は別に普段から本を読んだりとか、定期的に買ってる雑誌があるってわけじゃあない。
ファッション雑誌だとか、20代の女性が読むようなものさえも自分とは縁がないと思い、全く触れる事がなかった。
なので、当然ブランドものなんかも興味はない。
でもだからこそ、逆にお金を使う事も少なくて済むんだけどね。
「少女雑誌を読んでもいいけど、途中からじゃ話がわかんないし…」
もともと目的があったわけじゃなく、時間を潰す為に本屋さんに来たわけなのだ。
まぁ、のんびりと店内をうろうろしながら、読みたいものを探してみようかな。
んーでも、文庫本は立ち読みしたら店員さんに怒られちゃうかな。
だけど、漫画本はさすがにビニール梱包されてるから…………
「───あっ」
つらつらといろんな本の背表紙を見ながら歩き、その突き当たりの角を曲がると、見覚えのある姿を捉え立ち止まった。
開いた自動ドアをくぐって店内に入ると、ひんやりエアコンの効いた冷たい空気と「いらっしゃいませー」という従業員の声が気持ちよく感じた。
「えーっと…」
私は別に普段から本を読んだりとか、定期的に買ってる雑誌があるってわけじゃあない。
ファッション雑誌だとか、20代の女性が読むようなものさえも自分とは縁がないと思い、全く触れる事がなかった。
なので、当然ブランドものなんかも興味はない。
でもだからこそ、逆にお金を使う事も少なくて済むんだけどね。
「少女雑誌を読んでもいいけど、途中からじゃ話がわかんないし…」
もともと目的があったわけじゃなく、時間を潰す為に本屋さんに来たわけなのだ。
まぁ、のんびりと店内をうろうろしながら、読みたいものを探してみようかな。
んーでも、文庫本は立ち読みしたら店員さんに怒られちゃうかな。
だけど、漫画本はさすがにビニール梱包されてるから…………
「───あっ」
つらつらといろんな本の背表紙を見ながら歩き、その突き当たりの角を曲がると、見覚えのある姿を捉え立ち止まった。