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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第22章 たくさん大人扱い、してくれました!

「ありがとうございます、またお越し下さいませーっ




…………………よしっ」



ペコリ頭を下げて、惣菜の入ったレジ袋を抱えたお客さんを見送ると、私はダッシュで陳列棚を覗いた。



特定のお客さんを特別扱いしちゃダメだって言われてる。

だけど絶対買いに行くからって言ってくれたのに、売り切れましたなんて事になったら申し訳ないんだもん!



チラリ

後ろの厨房を振り返り、スタッフたちが気付いていない事を確認すると、私は陳列棚から残り2つとなったサラダのうち1つを取り出した。




──『過剰なサービスは、クレームのもとなのよ』



以前小山さんに言われた言葉が頭をよぎったけれど、ブンブンと頭を振って無理やり消した。



サービスって言うか…予約と思えば、ちゃんとした仕事になるもんねっ

大丈夫!
こういう事は今日だけで、もう取り置きなんてしないから…!!

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