ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係
第5章 私だって美味しいものは作りたいんです!
「いや…ちょっと待て」
「え?」
てっきり久保店長にも「それは楽しみだ!」みたいな感じで褒めてくれると思ったのに。
その表情は、何故か眉間にシワを寄せていたのだ。
「リンゴは入れん方がいい。いつものサラダはいつも通りに作れ」
「えーっ、どうしてですか?
入れた方が美味しいですよ」
サラダに新しい食感も加わって、ますますうちの惣菜も独創性があってイケるって思うんだけどなぁ。
それに自信のあるものは、オリジナルで出してもいいって久保店長もいってたのに。
「…うちのサラダは、そのままで人気商品だ。
それを目的に買いに来てくれるお客さんだっているのに、勝手にアレンジを加えたらクレームのもとになりかねん」
「あ…」
「もしリンゴを使いたいなら、全然違うものにしなさい」
…そっか。
あくまでもマニュアルで作るのが当たり前の仕事だっけ。
うちは“デリカ popo”の看板を背負った惣菜屋さんであって、私が経営してるお店じゃないんだもんね。
「え?」
てっきり久保店長にも「それは楽しみだ!」みたいな感じで褒めてくれると思ったのに。
その表情は、何故か眉間にシワを寄せていたのだ。
「リンゴは入れん方がいい。いつものサラダはいつも通りに作れ」
「えーっ、どうしてですか?
入れた方が美味しいですよ」
サラダに新しい食感も加わって、ますますうちの惣菜も独創性があってイケるって思うんだけどなぁ。
それに自信のあるものは、オリジナルで出してもいいって久保店長もいってたのに。
「…うちのサラダは、そのままで人気商品だ。
それを目的に買いに来てくれるお客さんだっているのに、勝手にアレンジを加えたらクレームのもとになりかねん」
「あ…」
「もしリンゴを使いたいなら、全然違うものにしなさい」
…そっか。
あくまでもマニュアルで作るのが当たり前の仕事だっけ。
うちは“デリカ popo”の看板を背負った惣菜屋さんであって、私が経営してるお店じゃないんだもんね。