無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　ところが、自分のＳ性を自覚し、Ｍ性をもつ女性との触れ合いを始めてからというもの、本人でも驚くほどの嫉妬や執着といった感情が自分にもあるのだということを思い知った。


　ふたりきりになった途端に生じる“主人と奴隷”という関係。

　そこにおいては、奴隷である女にとってのすべてが、主人である私でないと気が済まない。


　はたから見れば、食事をしたり旅行に出たりするのも、普通の恋人たちとなんら変わらないように見えるが、その本質は常に、先の関係が目に見えない鎖で堅く繋がれているのである。