天気師の少年
第2章 風海の力
風が吹いたり、日射しが強くなったりしただけでは偶然かもという気持ちもあったが、晴天が一瞬で激しい雨に変わったとなるともう天気を自在に操る能力があると信じるしかなくなった。
これだけの晴天だったから傘を持っている人は少なく、折り畳みを持っている人もカバンの中をゴソゴソしなくてはならないから出すのぬ時間がかかる。
そこへ容赦なく激しい雨が降り注ぐものだから女性たちは性的ではなく物理的にびしょ濡れになった。
濡れた髪、びしょ濡れになったブラウスやシャツからはもはやブラジャーが丸見えに透けている。
さらにスカートは体にピタリと貼り付いて下半身の形が浮かび上がる。
なんかもう裸よりもエロい。
今日見たエロい光景のすべては脳裏に焼きつけた。脳内再生をリピートにしていよいよ本懐を遂げるか。そう思った瞬間に女性が怒ったように声をかけてきた。
「あ~あ、雨まで降らせて。路上ライブが台無しだよ。どうしてくれるのよ」
声の主の女性は魔女の宅急便のキキのように真っ黒い衣裳で赤いリボンを付けた姿で立っていた。だだし手に持っているのはホウキではなくてギターだ。
自分でも路上ライブと言っているようにストリート系のアイドルのようだ。
SNSとかでは見たことあるが、都会では本当に路上ライブを中心に活動するストリート系アイドルがいるんだ、初めて見たと感動するが、それどころではなく彼女はとても怒っている。
「雨なんて降らせるおかげで今日の稼ぎがパァじゃないのよ。どうしてくれんのよ。もう少しで大切な商売道具もダメになるところだったわよ」
と彼女はギターや物販用のCDやグッズを見せつける。CDやグッズはギターケースに見本のものを並べてあるのがいかにもギター弾き語りアーティストの雰囲気を出している。客に手渡すものは大きめのカバンに入っているんだろう。
「そ、そんなことボクに言われても・・・」
可愛い、超可愛い。超絶好みの女のコにいきなり怒られて風海はあたふたとする。
「ウソつきなさい。あなたが降らせたんでしょ」
と彼女は風海を睨む。
可愛いコって怒った顔も可愛いんだなと風海はドギマギする。
「見てたんだから、ずっと」
彼女は今日はさっぱり客が来なかったから弾き語りながら風海のことをずっと見ていたんだという。
これだけの晴天だったから傘を持っている人は少なく、折り畳みを持っている人もカバンの中をゴソゴソしなくてはならないから出すのぬ時間がかかる。
そこへ容赦なく激しい雨が降り注ぐものだから女性たちは性的ではなく物理的にびしょ濡れになった。
濡れた髪、びしょ濡れになったブラウスやシャツからはもはやブラジャーが丸見えに透けている。
さらにスカートは体にピタリと貼り付いて下半身の形が浮かび上がる。
なんかもう裸よりもエロい。
今日見たエロい光景のすべては脳裏に焼きつけた。脳内再生をリピートにしていよいよ本懐を遂げるか。そう思った瞬間に女性が怒ったように声をかけてきた。
「あ~あ、雨まで降らせて。路上ライブが台無しだよ。どうしてくれるのよ」
声の主の女性は魔女の宅急便のキキのように真っ黒い衣裳で赤いリボンを付けた姿で立っていた。だだし手に持っているのはホウキではなくてギターだ。
自分でも路上ライブと言っているようにストリート系のアイドルのようだ。
SNSとかでは見たことあるが、都会では本当に路上ライブを中心に活動するストリート系アイドルがいるんだ、初めて見たと感動するが、それどころではなく彼女はとても怒っている。
「雨なんて降らせるおかげで今日の稼ぎがパァじゃないのよ。どうしてくれんのよ。もう少しで大切な商売道具もダメになるところだったわよ」
と彼女はギターや物販用のCDやグッズを見せつける。CDやグッズはギターケースに見本のものを並べてあるのがいかにもギター弾き語りアーティストの雰囲気を出している。客に手渡すものは大きめのカバンに入っているんだろう。
「そ、そんなことボクに言われても・・・」
可愛い、超可愛い。超絶好みの女のコにいきなり怒られて風海はあたふたとする。
「ウソつきなさい。あなたが降らせたんでしょ」
と彼女は風海を睨む。
可愛いコって怒った顔も可愛いんだなと風海はドギマギする。
「見てたんだから、ずっと」
彼女は今日はさっぱり客が来なかったから弾き語りながら風海のことをずっと見ていたんだという。