テキストサイズ

天気師の少年

第3章 気象系アイドルユニット誕生

「な、何も女装なんかしなくても・・」

「あなた、美形なイケメンなんだから女のコに変身したらきっとイケるわよ。美女ふたり組、しかも天気を操れる巫女さん、人気が出ないわけがないわ」

完全に雨藍に押し切られる形で風海は巫女になることを引き受けた。まあ、巫女というのは好きなジャンルで、罰当りにも神社とかにお参りに行く度に巫女さんを見て興奮していたというのも大きな要因ではあるが・・。

巫女の衣裳に着替えるため風海はさっと服を脱いでトランクス一枚になった。
憧れの巫女衣裳、しかも雨藍が着ていたものだと思うとスゴく興奮しているのはトランクスがはち切れんばかりに真ん中が膨らんでいることが物語っている。

「きゃっ、女のコの前でいきなり裸になるなんてデリカシーなさ過ぎ。あっちで着替えなさいよ 」

雨藍は手で目を 隠しつつもしっかりとトランクスの膨らみに注目していた。

着替えが完了して長髪のカツラを着けるとしっかり巫女さんになっていた。雨藍も認めるように素はイケメンなので美人な巫女さんだ。

「み、巫女さんになった・・」

鏡に映った巫女さんの姿を見て風海はますます興奮した。しかも雨藍が着た衣裳だ。雨藍の体温をカンジてさらに興奮してしまう。

「ばっちりじゃないの。美人な巫女さんよ。でも・・それ何とかならないの?」

と雨藍は盛り上がっている股間の部分を指差した。

「もう、人の衣裳を着ておいて何でそんなことになるかな」

こんなことになって申し訳ないとは思うけど、どうしようもない男の生理現象だとも思った。

股間の膨らみは厚手のパンツを2枚穿きすることで対応することが決まり、風海はフーミンとしてデビューすることになった。
女装をして巫女さんになって、芸名がやけに可愛い名前だったのはこういうことかとやっと分かった。

「一緒に活動してもらうことを条件に一緒に住まわせてあげるけど、一応規約があるから守ってもらうからね」

雨藍は共同生活の条件を次々に言い渡した。

・着替えやお風呂、トイレを覗くのは禁止。
 聞き耳を立てるのもダメ。

・洗濯や乾燥機は雨藍がやるから、風海は一切関わることは禁止。

えっ、雨藍は風海の下着を見たり触ったりしていいの?とつい言ったら、さっきだって恥じらいもなく見せたこと、女のコが下着を見られるのがどれだけ恥ずかしいかを力説されてあっさり玉砕。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ