
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
あーー…余計なこと考えたくない。
今はただ翔ちゃんと
キスがしたくてたまらないのだ。
翔「…ほら、言ってよ」
翔ちゃんはいま
俺を求めてる
みんなの前でも構わず、俺がほしくてほしくて堪らないんだ
…こんなエロい男を好きになるくらいだ
俺だって同じだろう。
この人みたいに…欲望に忠実に…なれたら…
和也「しょ…っ」
和也「翔おにいちゃ…っ」
はやく、キスを
翔「…なあに?」
俺にたくさん、して欲しい…!
和也「俺に…っちゅー…っしてください…っ!」
…言っちゃった…!
翔「…ふふっ」
翔「よくできまし…」
翔「アガッ!!!」
和也「?!?」
……なにが…起きた…?
潤「そこまでにしとけ…っ」
和也「え、ちょ、翔…っちゃ…?!」
…一言で言えば、飛んだ。
飛んだんだ、翔ちゃんは。
…潤くんの……ストレートによって…。
翔「〜〜〜って〜〜!!なにするの!」
潤「お前らさ、俺たちいるんだって言ってんだろ。変なことしてんじゃねえよ、マジで」
雅紀「し…刺激が強すぎだよ…」
翔「えぇ??」
翔「…って…あれ…?俺今…何してた…?」
和也「……は?」
雅紀「もしかして…今ので酔い覚めたんじゃないの?」
酔いが覚めた…?何言ってんだよ、今日は全然飲んでないじゃん。
だって翔ちゃんほら、空き瓶が……4本……?!
いやいやいや!なんで?!まだ飲み始めて20分も経ってないよね?!その短時間で高度数のお酒こんなに飲んだのこの人?!
翔「……ごめん、…完全に酔ってたわ。」
飲んだんかーい!
智「めっちゃハイペースで飲んでたもんね、ビデオのニノみながら。」
雅紀「それにしてもあんなことされたらこっちが困るって。変な気分になっちゃったよ!」
潤「ちょっとは頭冷やせよ。」
潤「…お前が良くてもニノが可哀想だろ…」
…
…
まて。
…
さっきまでの翔ちゃんは…
酒が作った偽物の翔ちゃん。
…
となると
…俺は…?
雅紀「…ニノは意外と…はは…素直になるんだねえ」
潤「俺たち別に気にしてねえからさ…その…気にするなよ」
和也「……あ…ああ…」
3人の気まずそうな表情、泳ぐ瞳
……さっきまでの翔ちゃんへの感情がまるで波のように引いていく。
