
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
潤くんの胸に飛び込むリーダーの頭を
潤くんがポンポン、と優しく叩いた。
それになんだかキュンとしてるんじゃないか なんて考えていたら
ぐすんぐすんとすすり泣く声が聞こえてくる。どうやらまた涙腺が緩いでしまったようだ。
和也「リーダーまた泣いてんの〜?!」
智「ううう〜…無理なんだよ〜…うう…」
翔「…今回は松潤のポンポンで泣いちゃった?」
智「そ〜…みんな優しすぎるよ〜…」
最年長のくせに可愛い奴だ。
俺たち4人はきっとみんなそんな思いで顔を見あって笑った。
智「こうやってハワイ来るとさ〜…俺泣いちゃうんだって…。色んな思いが込み上げてくるんだよ…」
雅紀「わかるよ、この5人でまたハワイに来れたことってほんとすごいことなんだよね。」
智「ほんとすごい、すごいんだって…」
潤「前回来た時よりも…たくさん超えるべき壁があったもんね、この期間。」
翔「…うん」
…俺たちのことだ。
潤「……メンバーの中での恋愛って、ほんと、難しいもんだよね。俺が言うのもなんだけど…それぞれに超えるべき壁があって、それをようやく突破した…っていうか。…翔ちゃんとニノはほんとに…よく頑張ってくれたと思うんだ」
和也「それは、違うよ。俺たちはずっと…3人に頼りっぱなしだった。…3人がいなきゃ、嵐は……終わってたと思う」
…正直こんな話、ハワイに来てまでしたくなかった。…でも、ここは俺たちの始まりの場所。何かの区切りをつけるならこの場所が一番なんじゃないか。
雅紀「俺たちは…うーん…あ、そう!道案内をしただけだと思う!」
翔「道案内…?」
雅紀「うん!2人がずーっと回り道をしてるから、俺たちが近道の案内をしてあげたんだ!それを通るかは2人の意志。だから俺たちはなーんにもしてないよ、2人が強かったから、その道を渡ることができたんだよ」
雅紀「…って…あれ…?俺なんか恥ずかしいこと言っちゃった?!」
和也「…ふふっ」
相葉さんはほんといいキャラしてるよ。
こういう時、必ずみんなを笑顔にしてくれる。
いつもよりちょっとだけ張り付いてた空気が一気に和らいだ。
潤「相葉くんナイス、その通りだよ。2人がその気にならなきゃこの問題は解決しなかったんだから。確かに俺たち裏でコソコソ頑張ってたよ?会議とかしちゃって。」
