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君と僕の世界(嵐)

第3章 ♡ 雨の日の喧嘩


翔「嫌な思い…させちゃってほんとにごめん。…この一週間…ずっとかずに言いたかったのに…変に意識しちゃって、かっこつけて…。なんにも言えなかった。」

和也「…そう…だったんだ…。」

俺の事、嫌いになったとか…全然気にしてなかったとか…そういうわけじゃなかったんだ…。

翔「かずも全然話しかけてこないし…もう終わったのかな、なんて考えることもあったけど…俺はそんなの嫌で…。だから今日、いきなり来ちゃったんだ。当たって砕けろだ!って」

翔「会ったらすぐに謝ろうと思ってたのに…やっぱりかずをみるとカッコつけちゃって…。今日もズルズル引っ張って…態度悪くて…ごめん。」

和也「ううん…そんなの…。」

翔「お互い…嫉妬しちゃうのは仕方ないことだと思う。だけどこれからは…ああなる前に、話し合いたいな」

和也「…うん……俺の方こそ…マジでごめん…」

和也「…酷いことたくさん言っちゃったし…翔ちゃんの話ろくに聞かないで…俺が悪いよ」

翔「ちがう!かずは悪くない!」

和也「ううん、悪いのは俺だよ」

翔「ちがう!」

和也「違くない!」

翔「ちがう!」

和也「ちが…っブッ」

翔「ふふっ」

今日、初めて目が合ったこの瞬間
翔ちゃんは俺を見るなり嬉しそうに目じりを下げた。

それが素直で可愛いから
思わず俺まで笑みがこぼれちゃったよ。

和也「はは…っ。あー…。別れ話されなくてよかったあー」

翔「えぇ?!そんなのするわけないじゃん!」

和也「いやー…もう既に自然消滅してんじゃないかとか…すんごい考えたからね…。」

翔「それは俺だって同じだよ。もう一生かずと話せないのかと思って病んでたし」

和也「…。」

和也「俺も…この一週間、翔ちゃんと話せなくて……寂し…かった…。」

和也「…今日も、…ほんとはすごく楽しみにしてたから…会いに来てくれて…その…」

翔「…嬉しかった?」

和也「…うん…嬉しかった…っ」

自分の顔が火照るのを触らずしてわかる。
やっぱり自分の気持ちを素直に伝えるのは照れてしまって苦手だ。
だけど今の俺たちには
それが必要だった。

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