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ヌードモデル志願

第2章 ヌードの実践

素っ裸からの本格的な着付けで、とても恥ずかしかったそうだ。

友子の着付けが完了する直前には絵美も裸になっておくよう指示され、彼女も素直にパンツまで脱ぎ去った。

時間差があったとはいえ、二人とも全裸になったわけだ。

でも、今回のハダカは一人だけで、長時間だよ。
頑張ってね、友子。

一方の絵美は、努めて冷静に裸の親友を見ようとしているらしい。

──じゃあ、まずはクロッキーで──

私は開始を宣言し、友子を丸椅子(喫茶店だからあるのだ)に座らせた。

友子を落ち着かせるためではない。逆だ。動かすためだ。

お尻がしっかり支えるから脚や腕はさまざまなムーブマン(動き)ができる。

私は言葉で指示したり、直接肌に触れたりして裸体を動かした。

変化する曲線や曲面の一番美しい形を求めて、動かされるのがクロッキーのモデルだ。

友子本人がいくら卑下しようと、その肉体は「美」にならなければならない。

裸体を伸ばすか、折り曲げるか、開かせるか。

なまじお尻という支点があるばかりに、脚や腕は過酷なまでに動かされ、試された。

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